右手にブラウニー、左手に鮎

 

・唐突にブラウニーを作りたくなってレシピを調べまくっている。重くて一切れで胸焼けしそうな、くるみの入っていないチョコレートケーキを食べたい。

 

・くるみは好きだけど、ブラウニーには入ってなくてもいいかな〜と思っている。入ってて欲しくないというより無くても支障ないですくらいの気持ちなんだけど、同じ理由でトップスのチョコケーキのくるみも入ってなくてもいいかな〜と思っている。でもトップスのチョコケーキが好きな人からするとあの香ばしさと食感のアクセントがいいらしい。過去に一度スポンジとクリームだけでもいいかも、とこぼしたら過激トップラーにしばらくつつかれた。

みんな一度は食べたことある長らく愛されている商品なので、誰かの地雷をうっかり踏まないよう外ではあまりこの話をしないようにしている。
あのくるみ、噛みどきを忘れてたまに口の中でくるみだけコロッと残っちゃう時があるんだけど、みんなそうならないのかな。

 


・昔(といっても10年以上も前の話だが)2ちゃんねるの喪女板を見ていた時期があった。なぜ喪女板を覗くようになったのか、そもそも喪女という単語をどう知ったのかその辺の記憶が全然ないんだけど、とにかく高校生のわたしは恋人いない歴=年齢の人たちが集まるその板が好きだった。

 

・大体徘徊ルーティンに入れてるスレはチラシの裏、人に言えない苦手なものを書いてくスレ、読んだ本を報告するスレ、ダイエットスレ、みた夢を書いてくスレ、好きな芸能人を語るスレ、オフ会開催スレあたりだった。
ほぼほぼ記憶が薄れているので定かではないが、それぞれのスレの空気感とか書き込み内容はなんとなく覚えている。

 

・オフ会スレは募集内容や開催報告を読むのが楽しくてよくアクセスしていた。一度「つんくさんプロデュースのお好み焼き屋さんに行く人募集、4名ほどを予定」とあって無性に行きたくなり書き込み主とコンタクトを取ったことがある。が、日程が近づくにつれて知らない人と鉄板を挟んでコミュニケーションを取るハードルの高さと考え無しに名乗りを上げてしまったことの重大さを感じ、結局間際になって盲腸になったと嘘をつきドタキャンした。その後スレには主催と思わしき人からの「1人キャンセルになり3人でお好み焼き食べてきました」なる書き込みがあり、それを確認して以降オフ会スレには足を運ばなくなった。ドタキャンしたの申し訳なかったなあ、多分仮病なのも伝わってただろうなあ、と時々思い出しては心臓がキュッとなる。

 

・あとは好きな芸能人を語るスレもちょこちょこ覚えている。好きな芸能人の妄想話を語るスレだったかもしれない。当時なかなかの確率で列挙されていた芸能人は加瀬亮大森南朋松田龍平安藤政信あたりで、わたしは安藤政信の存在をここで知った。岡田准一も人気だった。
「ここ見てると好きな俳優ばかり出てくるwww喪女受けする俳優www」みたいな書き込みがあって、加瀬亮松田龍平大森南朋が好きだったわたしも「それな」感覚で「>>〇〇 同じく」とかレスしてた気がする。いてて

 

・映画やドラマで安藤政信を見かけるたびにこのスレの存在を思い出しています。

 

チラシの裏もかなり好きだったな。今日の晩ごはんはカレー!みたいな報告もあれば、あのババアまた仮病使いやがって、といった恨み節もあったし、はあ…どきどきする…明日で全てが決まる…みたいな全く内容を特定できないものもあれば、ここはお前のmixiか?ってくらい仔細を綴った書き込みもあった。チラ裏だけは全く統一性がなくフリーダムで、今で言うTwitterの@tosのような感じかもしれない。とにかくみんなが個々に壁打ちしていて、どこまでも許される空間だった。

 

チラシの裏ってどこから来て定着したワードなんだろう。2ちゃんねる発祥なのかな?チラシの裏って落書きとか走り書きのメモみたいなニュアンスだけど絶妙に読みたくなるあの感じがモロ再現されていてすごくいいな〜と思っている。

 


・「影裏」という映画を観ました。
図書館の小説コーナーを眺めていたらふと目に留まったのがこの作品で、そういえば映像化されていたなと思い、本を読むより先に映画を観ました。

 

・事前に内容を一切入れずに追ったので謎解きパートに入ってからはいつドカーン!と爆弾が落とされてもいいようにずっと構えながら観ていた。爆弾はなかったけどチリチリ燃えたあとの燃え滓がずっとこびりついてるような映画でしたね。

 

・空気感はすごく好きなんだけど、ところどころあまり好みじゃない描写とかもう少しぼやかしてよ…と思う部分もあって、この言いようのない不完全燃焼さは本のほうで消化したいなと思う。

 

・と思ったけど原作を読んだらわたしの中でもっと物語の輪郭が歪んでしまった。児童作品じゃないんだからそんなに親切に描かなくても…と思っていた映画の部分が原作だと今度は小難しく遠回りな描写がされているので本を読む才能が少ないわたしは映像やシーンのひとつひとつを思い出し当て嵌めながら読むしかなかった。

 

・小説自体は短くて1時間程度で読み終わるけど、これ原作を先に読んでたら途中で投げ出しちゃってたかもしれない。映画の想像や考察のいらない作品作りに助けられた。

 

國村隼さんの演技おっかなかったな。頑固で情に厚くて一本筋の通った田舎のおじさんの覚悟を決めた顔、めちゃくちゃ凄みがあって息を呑んだ。

 

綾野剛の演技もすごく良かった。世界中のみんなが綾野剛に落ちてもわたしだけは落ちない女でいたかった。もう落ちちゃった。

 

・おとなしい人がふとしたことで意地を張るシーンってなんであんなに可愛いんだろうね。松田龍平の小言をもういいじゃんと突っぱねたり遠回しに拒否されて悲しそうな顔したり仲間の輪に入っていけず居心地悪そうにする姿が好きすぎてそういうシーンだけ抜粋したものをずっと観ていたくなった。綾野剛おちゃらけた役も優しい青年役も謎多き役もこなすけどこういうジトッとして不憫な役が1番好きだな。色んな人の嗜虐心を煽ってきたんだろうなと余白を想像させる天才、犬になれと言われたらほんとに犬になりそうと思わせる天才。

 

松田龍平はいつも飄々としていて心情が読みにくかったり掴みどころのない役が多いけど今回も例に漏れず求められてる役をこなしていた。
映画レビューは「俳優陣が豪華でこれ以上ないキャスティング」と配役を褒める声が多かった。この手のキャラクターを演じさせるなら松田龍平を選んどきゃ間違いないって空気があるし今回もやっぱり間違いなかった。自分の型が決まっていて、ずっとそれを求められていて、それが長いこと飽きられていないってめちゃくちゃすごいな。

 

・原作、映画共に釣りのシーンが数々出てくるので釣りをしたくなった。川のせせらぎに耳を傾けながら鮎やヤマメの塩焼きを食べたいねぃ。

 

 

 

楽しみでおかしくになる。

 

・今日は嬉しい報告があったのでウキウキで日記を書きます。

 

輪るピングドラム映画化やったー!

 

・TV放送から10年経つんですね。TV版再編成に加えて新しいシーンもあるそうで。プロジェクトもいくつか動いているらしくて本当に嬉しい!

 

・2019年に放送されたさらざんまいも見たので、あの終わり方を選んだ監督が再び手がけるピンドラが10年前とどう変わるのかすごく気になります。

 

・人の生死や家族の絆を扱う作品って割と自己犠牲を美談や美徳として描きがちじゃないですか。大切な人を守るために動く、選ぶ、戦う、命をかける。

 

・クライマックスに至るまでのいきさつや葛藤の数々は見ている側をわかりやすく感情移入させるから、物語としては正解なんですよね。命がかかると特に。

みんなだいたい死ぬのは怖いから。だからそれを凌駕するパワーを目にしたら熱くなるし、恐怖に慄く姿には共感するし。

 

・でもじゃあその犠牲行為が本当に正しいかというと、全然そうじゃない。旧エヴァで14歳のシンジくんが世界を守るために選択の余地なく初号機に乗せられるのも、クレしん映画で5歳のしんちゃんが敵と対峙するのも、目の前の大きな問題を迎え撃つことが大前提で、そもそも己を危険に晒すことが是が非かについてはあまり言及されない。

 

・ピンドラは愛する人の死には敏感だけど自分の痛みに鈍感な人が多くて、テーマも含めてやっぱり「自己犠牲によって得られたもの」を描いたラストだったと思う。


・一方さらざんまいには大きく分けて2つのストーリーとエンディングがあるのだけど、自己犠牲を是と捉える側面と非と捉える側面のどちらも組み込んだ構成になっていて、最後の最後にとても希望のある終わり方をもってきていたので初見はうわ〜!!となった。

 

・決して円満な終わりではないし失ったものも大きいんだけど、それを全て含めたうえで未来のある、すごく救いのあるラストだった。


・あと子どもを子どもとして描いていたのがとても良かったんだよね、さらざんまいは。未成年は守られるべき存在だし、それを本人たちにも理解してもらわないといけない。どんな境遇でも等しく守られ、学び、生活を保障される義務と権利があるっていう訴えかけがあったのも良かったなって。


・ゲームのMOTHER2ではサマーズ(ビーチのマップ)あたりで仲間・ジェフの親友トニーから電話があり、「あまりジェフを危ない目にあわせないでくださいね」と釘を刺されるシーンがある。それまではクリアを目指しボスを倒すための旅を続けることに一生懸命だったけどその一言でハッとして、いま自分が操作しているネスも、仲間のポーラやジェフやプーも、みんな本来親元を離れる歳の子たちじゃないんだよな、と我に返る。

 

・漫画『青野くんに触りたいから死にたい』でも、みおちゃんのいとこ(教師)が無茶をする主人公たちに「君たちは子どもだから守られてなきゃいけない」といった旨の発言をするので、そのシーンを読み返すたびにそうなんだよ、優里ちゃんたちはまだ高校生なんだよ…と泣きそうになってしまう。

 

・青野くんを助けること、小学生の子達を守ることに必死な優里ちゃんたちもまた、守られてなきゃいけない歳の子たちなんだよな…。未成年に適切な対応をしてくれる大人がいることへの安堵は大きいし、作中に気にかけてくれる人が存在するという事実に救われた気持ちになる。

 

・子どもって大人が思ってるよりも大人だけど子ども自身が思ってるよりはずっと子どもだよね、と自分自身を振り返ってみて思う(今も成長し切れず子どものままな部分を多分にはらんでいると思う)けど、自分が大人に守ってもらった分、今度はなるべく子どもを尊重しつつも守る側でありたいなとは常々思っている。


・ピンドラ映画にはそういう大人は出るのかしら。
庇い合うように重なり合って傷つき合ってたあの子たちの新しいエピソードに思いを馳せながら眠りにつきます。待ち遠しいな〜。

 

 

じゃんじゃんピョーン

 

・日記にもある通り今月頭に体調を崩したのだが、症状がおさまったので通っている歯医者に行ったところ、PCR検査を受けてからじゃないと治療はできないと追い返されてしまった。

 

・歯医者の先生曰く「搬送先で受けた検査は抗原検査のみだし、たとえ結果は陰性でも、当直医師から心配ないと診断されていても、熱がひいて10日経っていても、2週間経っていないなら保菌者の可能性も捨てきれない」とのこと。

 

・コロナ対策に慎重で熱心だったしそういうところもこの先生を信頼しているひとつなので、PCR検査を受けることにした。

 

・調べてみたところ、わたしの住む地域では基礎疾患のある人は担当医師の承認が得られれば指定病院で無料検査が可能だったので、それならばとかかりつけの病院へコンタクトを取り、地域の指定窓口に連絡をし、サクッと受けてきた。

 

・手続き自体は簡単だったし検査も陰性だったので検査過程ははしょるが、一点だけ、かかりつけの病院で診断書をもらうのにずいぶん渋られてしまったのだけは少し困った。

 

・対面した担当医は「万が一かかってたとしても若い子はすぐ治っちゃうし日数的にももう完治とみていいんだけど、口内を治療するのってほかより感染のリスクもかなり上がるからね」とサインをしてくれたが、事前に電話で問い合わせをしたときは受付の事務で門前払いをくらいそうになり少々の押し問答があった。

 

・地域の公式のホームページにも書いてあることも別の指定病院で受けることも糖尿病と診断された病院の承諾が必要なことも説明したのだが、あれこれ理由を並べられて電話を切られそうになるので、これは自費で検査になるかもと嫌な汗をかいた。

 

・昨今は1人でも陽性者を出すと病院がしばらく閉院になってしまうことがあるとどこかで聞いた。それなら確かに今回のようなパターンはとても困るのだろなと思う。念のために受けた検査で無自覚無症状の陽性者と判明して病院被弾なんて恐ろしいし、それによって他の患者さんにも迷惑がかかるわけだし。(この場合違う病院で受けるので先述のような閉院条件に当てはまるかはわからないが)

 

・しかしこちらも生活がかかっているので、申し訳なさを感じつつも手続きの進行をお願いした。病院側の意見も痛いほど理解できるので心苦しいが、この地で生活し税金も払っているのだから利用できる助成システムはどんどん使っていく。

 

・そもそも自ら進んで調べないと損をすることが日本には多すぎる。国から借りられるお金、もらえるお金、それぞれの自治体の取り組みなど、正当に権利を主張できる援助システムは確実に存在するのに、そこに至るまでの道のりが険しくて実情ほぼ作動していない気がする。

 

・払わなきゃいけないものは断りなく給与から勝手に天引きされるのに……。桃鉄に登場するスリの銀次でさえ窃盗の直前に一声かけていくので、国よりはるかに礼儀がなっていて一本筋が通っている。

 

・この手の議論で勉強しない・知ろうとしない奴が悪いという主張も一意見として理解はできるが、そもそも情報が全く耳に入らなければ調べようがないじゃんと個人的には思う。

 

・学問に段階があるのは基礎を知らないと応用問題が出来ないからであって、基本となる知識を習得して初めて次のステップに続く道が開けるのが通常である。

足し算を知らずに掛け算の理論は理解出来ないし、ただテーブルの上に飴が置かれていても「ご自由にどうぞ」の札がなければ手を出して良いものかどうかわからない。何も教えられないまま存在も知らないままで、一体なにをどう自然に知れるというのだろうと疑問に思う。


・暗い話やお金の話はちょっと気分が沈むな。楽しい話がしたい。ぴろ〜〜〜ん!

 

 

・とりあえず検査をパスしたので無事歯の治療が受けられると思ったら、予約当日になって歯医者から「ユニットの調子が悪くてちゃんと診療できないので歯に不調がなければ日程を変更してほしい」という連絡がきた。縁がなさすぎて電話口で笑っちゃった。

 

・最後に診てもらってからもう3週間は経つんだけど、このまま治療が延期延期になって1年後もこの状態だったらどうしよう。わたしの左奥歯戻ってきて〜。


・ぴろ〜ん とか じゃじゃーん とか意味もなく声に出してしまうときがある。愉快で楽しい気持ちになるから。これらを誰に向けるでもなく発声すると、たまたまそれを人に聞かれたときどうしたの?ときかれる。それで気づいたけど、少なくともわたしの周囲の人は何か思うことがあったり会話をするとき以外は言葉を発さない人がほとんどで、だから突然の意味のない発声も意味があるものだと認識して反応するらしかった。

 

・声に出したいから出すのとみんながなんとなしに鼻歌歌ったりするのって同じだと思うんだけどな。

 

・ほぼ毎日妹と電話をするのだけど、この間「緊急事態宣言が解除されたら行きたいお店があるの。そこバラのアイスが食べられるんだよ」と言っていた。へ〜都内でなんて珍しいな…と思ってしばらく会話をしたが妙に噛み合わなくて、最終的に妹は薔薇味のアイスを、わたしはババヘラアイスを想像していたことが判明した。どうりでどんな人が作るの?と聞いても「普通の店員さんだよ」としか返ってこないしやっぱピンクと黄色でカラフル?と聞いても「黄色…?(エキスのみの)白色だけど…」となるわけだ。

 

・最近ザクロ酢を飲むようになった。ポピュラーなメーカーで、わりとどこでも手に入る。水や炭酸や牛乳はもちろん、お酒で割るレシピも推奨されていて、どれで試しても美味しい。シロップは甘いのでダイエット中は気をつけないといけないけど、味が濃いので公式にあるスタンダードな分量よりグッと減らしても充分美味しい。これを週に2〜3回くらい、気がついた時に飲んでいる。

 

・以前別メーカーの果実酢を飲んだときも美味しかったけどそちらはもっと酢!!感が強かったので、常飲はできないかも…とそれっきりだった。今回のザクロ酢で情報がアップデートされた。これからは色んなもの試してみたいな〜。

 

瑛太のドッペルゲンガー

 

・世間の話題がコロナ一色になってから家にいる時間が増えたので最近アロマを楽しむようになった。スチームが出る広範囲向けのオーソドックスなタイプは掃除が大変そうなので手入れ不要なストーンタイプを使っている。これだと設置した場所周辺にしか香りが届かないらしいが、自室にいるときは大体ベッドが定位置なのでサイドテーブルに置くだけで全然大丈夫。それより手入れを怠って使用時に菌を撒く方が嫌だし…。

 

・多分ちゃんとした撒布タイプのほうが本当の意味でアロマを楽しめるのかもしれない。香り方も違うとか。でも掃除が億劫→菌が怖いので使わない→放置しすぎて中の状態を確認する勇気がない→そのまま封印の流れよりは絶対良いと思う。部屋に入った瞬間はわからないけどベッドに入るとふわ…くらいは香るので、毎晩微かに“いる”ことを確認して就寝する。さながら幽霊のよう…。

 

・アロマを嗜むと言いつつ匂いの種類に全然詳しくないので、オイルを買い足すときに毎回売り場でこれどんな匂いだっけ?と首を傾げている。柚子とかグレープフルーツは流石に想像できるけど、ゼラニウムとかサンダルウッドとかイランイランとかユーカリとか。

 

・だから毎度毎度テスターを端から嗅いでいちいち好き嫌いを判断している。これ好きな匂いだった気がする〜って雰囲気で買うと痛い目に遭うのでちゃんとその場で嗅いで確認するんだけど、長いこと強い香りに触れてると頭が痛くなるしそのうち香りもごっちゃになるのでだんだん選ぶのが苦痛になってくる。リラックスするために苦痛を感じながら金を出すって生活のバグじゃん……。

 

・そうしてようやく選んで買っても家に帰ると商品名を忘れるので、のちのち出先で「お店寄ってあの匂い買い足しとこ!」ができない。本当に脳が名前を覚えようとしてないんだと思う。

 

・無印の小瓶、香りによってオイルの出が全然違うのなんでですか?買った時期なのかシリーズによって違うのか、この間買ったやつはすごい勢いで出てくるからストーンの窪みからオイルが溢れるかと思った。トットット…を想像しながら小瓶を傾けたので急なドドドド!に脳が追いつかない。

 

・本日は無印良品ベルガモットを使っています。


・Steamに積みゲーがちょこちょこ増えてきた。セールのページで気が大きくなりカートに入れまくったものや、SNSでおすすめ情報を見かけてチェックしたものや、なんとなしにタグ検索して選んだ面白そうなものなど。

 

・全部が全くの手付かずかというとそういうわけでもなく、インストールはしていたり、物語の導入部分は見ていたり、操作方法の確認までは済ませていたり、チュートリアルまで終えていたり、進行状態はぼちぼちだ。
さあ今日は遊ぶぞ!と意気込んでもしばらくするとかなりの確率でもう今日はこれ以上入ってこないや…とパソコンを閉じるムーブに入る。

 

・わくわくでスタートさせたゲームをすぐ切り上げてしまうとき、新しいものを頭に入れる体力や集中力がなく処理能力が著しく低下している事実を痛感するな。遊びたい、と遊べる、は別なんだ。

面白そうなゲームを探すのが日課になっているのでログインは皆勤賞なんですけどね。


・「俺の家の話」が面白い。クドカン作品全然観たことなかったから他も観たくなった。いいな〜。登場人物みんな長所と短所があってそれぞれが自分の人生を一生懸命生きている。親の介護、家族との向き合い方、ハンディキャップを持った子との関わり方、夢と現実との葛藤、将来への漠然とした不安、金銭面の悩み。いつか何かしら直面するであろう現実問題を盛り込んでいるのに、シリアスなシーンにクスッとした笑いを持ってくるのでエンタメとして正しく消化される。

 

・説教くさくないのもいい。このお話をどう見るのかは自由だよって好きに受け取らせてくれる感じがある。社会問題を扱った作品で作り手の主張が強いものとか、たとえそれが正論だったとしても、疲れてるときに見ると気が滅入ることも多いので……。

 

・こういう言い方が正しいのかわからないけど、家族の繋がりって呪いでもあるよね、とこのドラマを観ていて思う。血の呪い。
アニメ「輪るピングドラム」でも同じ感想を持った。家族の罪を背負った加害者家族としての呪いの面と、家族の絆によって生き長らえることのできる救いの面のどちらも描いているのだけど、その救いの部分すらも呪いと解釈できてしまう。

 

・ピンドラはストーリー進行が少し変わっていて、2クールのうち前半は謎や伏線ばかりがひたすら投下される。次から次へと意味深なワードや表情やワンカットだけを鴨の餌のようにばら撒いて、こちらは意味が分からないままとにかく享受するしかない。
そして後半はばら撒かれた謎を回収する怒涛の答え合わせのターンに入る。あの発言、この発言、あの描写、この描写…。物語のパーツが散り散りになっているので1週目はとてもわかりにくいけど、これは2周目が本編なのかもしれない。


・観てない人にネタバレしてしまうのはあれだけど、1話にみんなの結末がそっと明記されていて、2週目に確認するとああここでもうみんなの結末は決まってるんだ…既にね…そうなんだ……と引きずってしまう。水族館で楽しそうにしてる主人公たちとの対比が辛い。
しんどいけど、ずっと大事にしておきたい作品だな。

 

・「俺の家の話」に話を戻す。6話にゲストとして出てきた阿部サダヲの演技がすごかった。あんな形で阿部サダヲが出てきたらもう視線なんてずっと彼に釘付けになるに決まっているのに、自分のキャラクターがメインの場面では存在感をたっぷり見せ、終盤の主人公を引き立てるシーンでは同じ画角に映ってるにもかかわらず全く主張なく主役陣に花を添える端役へ徹底している。

 

・存在を自在に消せるってこういうことなんだ。キャラクターの人物像や描写は一貫しているのに、シーンごとの濃度の差がすごい。予告を見たとき「今度は阿部サダヲゲスト回か〜」なんて思っていたけれど、全くそんなことなかった。印象に残ったけど、物話の本筋や主役陣を食うようなことがない絶妙な出演だった。(もちろん演出的な部分も多分にあると思うけど)

 

・過去同じようにドラマを観ていてすげ〜!と思ったのは永山瑛太の演技だ。最高の離婚まほろ駅前番外地が同時に放送されてたとき、最高の離婚で濱崎さんを、まほろ駅前で多田を演じてた瑛太がまるで別物だったのでびっくりしたのを覚えている。どう頑張っても同じ人が演じたように見えなくて、この2人が同じドラマの世界線にいて同じ画面に映ってて向き合って会話してても瑛太が二役演じてるなんてわからないとまで思った。

 

・もしかしたら濱崎さんと多田はあのあと1人の生きた人間として自我を持って瑛太の元を離れ、作品の元を離れ、今はこの世のどこかで瑛太ドッペルゲンガーとして暮らしているのかもしれない。目黒川の近くですれ違ってたりして。そろそろ桜の季節ですしね。

 

この道はいつか転んだ道

 

Twitterを見ていたらすごく可愛い爪の写真をあげてる人がいた。きゅっと短く切り揃えた爪にボルドー色のつやつやネイルポリッシュが均一にのせられていて、とても丁寧な仕事だった。

 

・色の可愛さや塗りの技術にも感動したけれど、甘皮の処理がきちんとされていてささくれが全然なかったことに一番衝撃を受けた。やってる人はやってるんだろうな〜と自分は特に気にしてこなかった側だけど、爪本体ではなく周辺を整えることで指先の美しさがこんなにも増すんだ!気づきだこれは。

 

・いま「甘皮 処理 基本」とか「爪の手入れ おすすめ」とか調べています。

 

・ブログの文章が箇条書きなのはとあるライターさんがこの形式を取っていてめちゃくちゃ便利だなと思ったのでわたしもそれに倣ってこのスタイルにした。

 

・昔から舞台や映画の感想などで箇条書きを使う癖があったのもそうだけど、長文を書き切るってとても難しい。体力と知識と根気のいる作業だと思う。書く力のある人はどんな形式でも上手く読ませる文章を書くと思うので箇条書きあるなしに関わらず単純に技量の差なんだろうけど、いくつもの話題を始から終まで一連の流れにして上手く絡めながらまとめる術がわたしにはないのでこの形はとても合理的。

 

・そういえばわたしは「そういえばさ」とか「思い出したんだけど」とか「この間さ」から始まる会話が多い。直前までしていた話の地続きのときもあれば、思い出したままに全く関係のない話をすることもある。新しい話題に転ぶとそれまでしていた話をかなりの確率で忘れてしまうので、おおかた散逸な会話になってしまう。いくつにも展開した話を総括できる人やひとつ前の話にポンと戻れる人を尊敬している。

 

ADHDなのかな〜と思っている。大人になるにつれて慢性的な忘れ物は減ったが散漫な性質はいまだ根深く存在している。片付けは基本的に苦手だし、大した手続きじゃないものをつい先延ばしにしてしまったり、ギリギリになってお尻に火がつかないと腰を上げられなかったり、面倒臭いが勝ると究極まあいっかで放置して流れに身を任せることもある。

 

・同じような人って世の中にいっぱいいると思う。 それこそADHDってみんな素質を持っていて程度の問題と聞くので、わたしはその傾向が強い・高い・多いに分類される人間なのかも。注意不足が如実に欠如してるので、いつか取り返しのつかないことになるのではと怯えながらこの人生29年目に突入している。

 

・注意力散漫な証拠として、今日怪我をした。病み上がりだけど先延ばしにしたくない仕事があったので出勤したら何もない道で転んだ。右足首を捻りながら前へ倒れ込み、足首を庇おうと前に突き出した左ひざをコンクリートに打って擦り傷まみれになった。

 

・痛って〜。恥ずかしい〜。

 

・辛かったけどたまたまティッシュと携帯用の手指消毒液と絆創膏を持っていたので完全に勝利だった。つい最近自室のサイドテーブルにほっぽってあった絆創膏を気まぐれに手に取って近くのバッグに入れたのだが、それがこんな形で回収されるとは。これって伏線回収ってやつですか?

 

・思いのほか擦り傷の範囲が広かったので深刻な傷を優先して処置した。スタンダードサイズの絆創膏を3枚使ったけどギリギリ覆えてないくらいだった。無いよりマシ。手指の携帯用消毒液もアルコールとか入ってなかったけど、これも無いよりマシ。

 

・厚手のコーデュロイ生地のロングワンピース着てたのに全然クッションになってくれなかったな。正面にボタンのついた前開きタイプのワンピースだったからか、布と布の隙間からしっかり膝が出てしまった。

 

・挫いた右足首もまあまあ痛かったけど左ひざの擦り傷もかなり痛い。内側からくる、神経を摩耗されるような骨に響く痛みや鈍痛とはまた違ったHPの削り方をしてくる。表皮の痛みって端的で定型だけどその瞬間的な爆発力を舐めてはいけないと久方ぶりに思い知った。

 

・この日も健康の話に帰結してしまった。この手の話年々増えてくし年々恐怖や危機感が増していくだろうな。

今日こそ夜ふかしせずに寝ます。

 

賽は投げられた



スマホのメモが消えた。先日スマホが突然不具合を起こしてあれよあれよと機種変の流れになってしまったのだが、新しい機種に復元データを入れる際、愛用していたメモアプリ「メモモモ」がダウンロードできなくなっていた。

ずっとiPhone7を使っていたので気づかなかったが、2018年頃にはApp Storeから削除されて新規DL不可となっていたようだ。


・初めてスマホを持ち始めたのが20〜21歳あたりなので、アプリには約8年分ほどのメモを残していた。みた夢の覚え書きや、気になる映画作品リスト、いつか行きたいお店や旅行先のメモ、趣味で書いていたえっちな小説など……。


Twitterでアプリ名を検索にかけて、同じ状況の人が他にいないか探した。何名か仲間を見つけた。2018年頃には既に該当アプリが使えない人もちらほら…というのはここで調べて知ったことだった。


・中にはしたためていた短歌が消えた人や、2万メモ(!)が消えた人、データだけでも返してくれと開発者のTwitterに直談判してる人もいた。(開発者のアカウントは現在削除されているようで会話の仔細は見られなかったが、断片的なやりとりから多分ノーと突き返されたような様子が伺えた)

あとは使えなくなるのを事前に嗅ぎつけてメモをよそへ移しきれた人もいたらしい。素直におめでとうだな。


・メモというメモを「メモモモ」に残していたので、気づいた時はさすがに泣いた。わたしの趣味を把握している友人に事の顛末を話したらデータ復旧方法や他ソフトを使ってデータのみを取り出す方法など調べてくれたが、復旧方法は行き詰まり、ソフトでの移行はどれもデータの抽出までは無料・データの本転送は有料なるものばかりで、いまいち踏み切れなかった。


・始めから有料ならいいんだけど、データ抽出までは無料ってこわくない?欲しかったデータが取り出せるかどうか無料で確認して必要なら有料でどうぞっていうの、ただの親切心なのかもしれないけど、吸われたデータがその後どうなるかなんてわからないし全く何にも悪用されないなんて保証どこにもないし。

わたしがデジタルに疎いだけでそういう救済システムなのだとわかりつつも、該当データだけならともかく一旦全部の情報取られちゃうって考えたらやっぱり踏み込めなかった。


・でも一日経ったら元気になってきた。あんなに泣きながら寝たのに、起きたらわりと大丈夫かも!となった。人間は無力だけど強い生き物だと思った。機械は勝手に立ち直ることなんてそうそうできないっしょ。薄れゆくことの愚かさと儚さを愛せ。


・なくなってしまったものは仕方ないので新しくアプリを探した。いまこれを打ち込んでる(下書きしてる)アプリはメモモモほどではないけどフォルダ分けシステムや並び替えの自由が利くので長くお付き合いできそう。


・このタイミングで日記も始めようと思った。またメモアプリが消えたとき用にブログをバックアップフォームにしようと思って。


・でもずぼらな性格なのでアプリばかり充実してこっちの更新を忘れてまた痛い目みる羽目になるんだろうな。




・3月1日の朝、腹痛と倦怠感・全身の痛み・吐き気で目が覚めた。季節の変わり目に体調を崩すことはまあまああるので寝てれば治ると思ったけど全然治らなくて、立つのもままならない時間が続いたので症状がちょっと軽くなった隙をみて病院へ行った。


・熱はなかったのでとりあえず血圧を測り(なぜかめちゃめちゃ低かった)、血液検査をして、心電図検査をして、点滴をして帰ってきた。点滴中ぐったりしていたわたしの近くでどうしたのかね、悪いものでも食べたのかしらね、なんて会話する看護師の声が聞こえてきて遠慮がねえなと思った。


・吐き気止めと整腸剤をもらって帰ってきた。薬を飲んだ後はしばらく不快感があるくらいでなんとか過ごせた。薬って、点滴ってすごい。


・早めに就寝したものの、夜中3時半頃に胸の痛みで目が覚めた。熱を測ったら38.3度まで上がっていて、背中全体の痛みと押されるような胸の痛みが30分経っても治らなかったので救急相談に連絡をして症状を伝え、それは救急車を呼びましょうという流れになったので迎えにきてもらうことになった。


・救急車に乗り込んでから3時間半あれこれした。結論から言うと、ウイルス性の風邪でしょうというのが医師の見解だった。コロナの抗原検査もしたけど陰性で、PCR検査とは違うから陽性じゃないとは限らないけどまあ症状から見てもほぼほぼコロナの可能性はないでしょうという。


・救急車で運ばれてから隔離されて、抗原検査もして、心電図もとり直して、CTスキャンもしたのに!?あんなに痛かったのに!?あんなに辛かったのに!?!?ってびっくりしたけど案外そんなものなのかもしれない。昔からよくウイルス性のなんたら〜にかかること多かったし。


・それよりもこのご時世発熱ありの患者を受け入れる病院が全然ないことに改めて気づかされた。今回は運良く4軒目くらいで受け入れてもらえたけど中には10件20件掛け合っても受け入れてもらえないこともあるらしい。それは辛い。そうなってしまった人の心中を察してしまう。


・そのせいか、すごくすごく丁寧に穏やかに遠回しに「闇雲に救急車を呼ぶんじゃねえ」といった圧を受けた。でも救急車を呼ぶ判断したのわたしじゃなくて救急相談の窓口の看護師さんなんだけどな……わたしは呼ぶべきですか?って姿勢だったし……。なんて心の中で被害者ヅラしてしまった。この状況下なので仕方ないね。この圧は何も問題がなかったからこその発言とポジティブに捉えるしかない。医療従事者の方々には感謝しかないです。


・救急隊の人めちゃくちゃ優しかった。症状把握のレスポンスは穏やかで、受け入れ先が決まりにくいことも事前に伝えてくれ、痛みや現状を適宜確認してくれ、家族にも逐一進捗を説明してくれた。こういうときに人を楽にしてくれるのって大丈夫とか頑張ろうねとか主観的な呼びかけじゃなくて適切な状況把握と客観的な声かけなんだなと思った。ありがとうございました。


・1日は終日ダウン、2日は夜中に救急車騒動のち帰宅で午前中ダウン。午後の少し落ち着いてきた頃にかかりつけの病院(点滴打ってくれたとこ)から電話があった。血液検査の結果が出たから来てくれとのこと。電話なんて珍しい。


・また結論から言うと、糖尿病と診断された。しにて〜。


・血液検査の結果、血糖値が高かったらしい。父方の家系が糖尿病の気があり+日頃の食生活・運動不足・肥満で役満だった。あとこれはわたしが論文を調べただけだが、家族がタバコを吸っていると受動喫煙で発症リスクも高くなる可能性があるらしい。血の気が引いたよね。アラサー糖尿患者爆誕


・若いのにね〜!って明るめのテンションで言われたけど腹痛と吐き気がぶり返すかと思った。まずは食事を2/3に減らしてお野菜いっぱい食べてね、ということらしい。薬ももらった。


・血眼で調べたら糖尿病には完治というものは存在しなくて、でもダイエットして数値を減らしつつ健康と向き合えば寛解は可能らしい。家系や生活習慣など起因は様々だがもともと人間みな大なり小なり糖尿病の爆弾を持っていて、死ぬまでに発症するかしないかの違いらしいとも書いてあった。


・は〜あ、トリガー、引いちゃったな。


・まずは鍋と野菜スープに適度な糖質制限から始めることになった。テレワークなので仕事で外出しない時は散歩をすることにした。


・今までダイエット何十回も挫折したけど目玉や手足がかかってるとなると気合いが入るな。やっぱ命かかってると重みが違えな。


・頑張るだしんよー!


・たまに見かけるわたしよりふっくらしてる方やテレビで病気を指摘されてるタレントさんたちって、この手のリスクとどう向き合ってるんだろう。回避できてるのかな。うまくスレスレを維持してるのかな。それとも気付いてないだけなのかな。


・ごくたまにだけど何をしててもずっと健康体でいられる人がいるとかいないとか。選ばれし力を持ってるスタンド使いじゃん。