思い込み 味噌煮込み

 

・え〜もう6月おわり?全然ブログ書いてないや

 

・文章って意識して書かないとなかなか形にならない。書きたかった感想とか楽しかった思い出とかも、もう何回も書いて消してを繰り返している。

 

・すごく服が欲しい期がやってきた。普段服を買うのが楽しくない人間なのでシーズンに1回、年4回服を買えばいいほうかなって程度なんだけど、今月は靴も含めて4回通販を利用した。そういう周期ってあるよね。

 

 

・TENETを観た。
初回は自分1人で、2回目は友人たちとオンライン鑑賞会で。
2時間半という長丁場に集中力と心がついていけるか不安だったけど、結論から言うと観てよかったな〜というのが率直な感想だ。

最初は「1回観ただけじゃ全然わからないと思うよ」という友人のアドバイス通りの感想を抱いたが、わからないながらも気持ちがダレることなく観終えた。終盤は理屈で理解できてないけど感覚で理解できた部分もあり、少しの涙が出た。
2回目は最初からストーリーがわかった分要所要所で込み上げてくる感情もあって、なんだか1回目よりも時間があっという間に過ぎる感じがしたな。

 

・観終わったあとすぐネットで考察と感想を読み漁った。物語の全貌も考察で補填してなんとか流れは飲み込めた。あのストーリーを自分で理解して整理してわかりやすく説明できるってすごいな。自分は人から教えてもらっても全然できそうにない。

 

・ストーリーの難解さはもちろんだけど、ほかにもとある登場人物についての裏設定的な議論が白熱しており、肯定派と否定派で意見が分かれているようだった。
わたし自身その線を全く意識してなかったからそういう見方もあるんだ…と衝撃だった。
でももし本当にその説が本当だったとしたら悲しすぎるし最後の手を繋ぐ2人にはいつまでも幸せでいてほしいと願っているので、その説に関しては否定派かも。

とはいえ監督直々に肯定されたらされたで適応できる程度の否定派ですが…。

 

・TENETには言葉遊びや回文といわれる類のものが多くて、それはとても楽しかったな。登場人物だけじゃなくて、タイトルにも含まれてるらしい。

 

・〇〇を逆さまから読むと××に…ってやつ、よくミステリー作品に使われる手法だけど、わたし自身初見時は考察はせずにそのままを楽しむタチなので、その辺のアハ体験がいっとう気持ち良い。
漫画とかで見かける「〇〇っていう単語は実はどこどこの国の言葉では××って意味で〜」ってやつも、知識を持っている人の気づきがあって初めてパズルが完成するのがいいよね。わたしは大体の確率で知識のピースを持っていないので他人が完成させたジグソーパズルをふむ…とか言って眺めてるだけなんだけど。

 

・少し前に話題になった「英国でchimpoって単語を使おうとしたけど実は日本語では不適切な意味を持つ言葉だとわかり大騒ぎに」というニュースも、これに近いものを感じる。
日本語の学を持つ人からの発言と、それが日本語に馴染みのない言語圏の人に伝わることで完成する壮大な伝言ゲーム。知識が存在しなければこんなに騒がれなかったけど、それによって助かった人もいるんだろうな。


バヌアツ共和国エロマンガ島とか、モスクワにはヤキマンコという地名がある(正式にはヤキマンカだけど発音がそれっぽい)とか、この手の下ネタを含む話はけっこう好きだな。言葉ってつくづく自由で不自由だね。

 

・今回に限らず、普段から物語に触れる最初のときはなるべく考察をしない派なんだけど、世の中には自分の考察を同時進行でまとめながら物語を追える器用な人もいるんだよね。
わたしはあれ?と思ってもまぁおいおいわかるだろう、とか、まあいっか、って感じでスルーしちゃう。ひとつの引っ掛かりに固執しちゃうとそれに囚われてその後の話が入って来なくなるので、一旦それらをよけて作品がこちらに与えてくれる情報のみを脳に流し込むのだ。


・だからあとでどんでん返しや緻密な答え合わせがあるとうわ〜!!って驚けるし、すごくワクワクドキドキできる。向こうの用意してくれたサプライズを存分に楽しめるので、製作側にしてやったり、と笑われてる人種だろう。

 

・ネタバレがあまり好きではないのも、こういう作品の楽しみ方をするからなんだろうな。

 

・小説を読むときも映画を観るときも、それこそ舞台を観るときもなるべく前知識やあらすじを知らないまま観たいと思ってしまう。だから最初の5分10分で「あれ?なんか思ってたのと違う……」となる確率が高い。

 

・最近とくにその傾向が強くて、この間観た舞台なんかは刑事と囚人の話かと思ったら学生2人が犯罪を企てる話だった。


・しかも「刑事役はきっとこの人でしょ!」と配役を決め打って鑑賞していたので、この登場人物はいつ刑事になるんだろう…あれ、結構ヤバめのヤンチャしてるけどこれから改心して刑事目指すのかな…?とか思いながらずっと観ていた。結局最初から最後まで刑事の気配なんてどこにもなくてそのまま舞台は終わった。

 

・テーマ的には当たらずも遠からずなんだけど、刑事という概念はどこから出てきたんだろう?

 

・思い込みが強いんです。