賽は投げられた



スマホのメモが消えた。先日スマホが突然不具合を起こしてあれよあれよと機種変の流れになってしまったのだが、新しい機種に復元データを入れる際、愛用していたメモアプリ「メモモモ」がダウンロードできなくなっていた。

ずっとiPhone7を使っていたので気づかなかったが、2018年頃にはApp Storeから削除されて新規DL不可となっていたようだ。


・初めてスマホを持ち始めたのが20〜21歳あたりなので、アプリには約8年分ほどのメモを残していた。みた夢の覚え書きや、気になる映画作品リスト、いつか行きたいお店や旅行先のメモ、趣味で書いていたえっちな小説など……。


Twitterでアプリ名を検索にかけて、同じ状況の人が他にいないか探した。何名か仲間を見つけた。2018年頃には既に該当アプリが使えない人もちらほら…というのはここで調べて知ったことだった。


・中にはしたためていた短歌が消えた人や、2万メモ(!)が消えた人、データだけでも返してくれと開発者のTwitterに直談判してる人もいた。(開発者のアカウントは現在削除されているようで会話の仔細は見られなかったが、断片的なやりとりから多分ノーと突き返されたような様子が伺えた)

あとは使えなくなるのを事前に嗅ぎつけてメモをよそへ移しきれた人もいたらしい。素直におめでとうだな。


・メモというメモを「メモモモ」に残していたので、気づいた時はさすがに泣いた。わたしの趣味を把握している友人に事の顛末を話したらデータ復旧方法や他ソフトを使ってデータのみを取り出す方法など調べてくれたが、復旧方法は行き詰まり、ソフトでの移行はどれもデータの抽出までは無料・データの本転送は有料なるものばかりで、いまいち踏み切れなかった。


・始めから有料ならいいんだけど、データ抽出までは無料ってこわくない?欲しかったデータが取り出せるかどうか無料で確認して必要なら有料でどうぞっていうの、ただの親切心なのかもしれないけど、吸われたデータがその後どうなるかなんてわからないし全く何にも悪用されないなんて保証どこにもないし。

わたしがデジタルに疎いだけでそういう救済システムなのだとわかりつつも、該当データだけならともかく一旦全部の情報取られちゃうって考えたらやっぱり踏み込めなかった。


・でも一日経ったら元気になってきた。あんなに泣きながら寝たのに、起きたらわりと大丈夫かも!となった。人間は無力だけど強い生き物だと思った。機械は勝手に立ち直ることなんてそうそうできないっしょ。薄れゆくことの愚かさと儚さを愛せ。


・なくなってしまったものは仕方ないので新しくアプリを探した。いまこれを打ち込んでる(下書きしてる)アプリはメモモモほどではないけどフォルダ分けシステムや並び替えの自由が利くので長くお付き合いできそう。


・このタイミングで日記も始めようと思った。またメモアプリが消えたとき用にブログをバックアップフォームにしようと思って。


・でもずぼらな性格なのでアプリばかり充実してこっちの更新を忘れてまた痛い目みる羽目になるんだろうな。




・3月1日の朝、腹痛と倦怠感・全身の痛み・吐き気で目が覚めた。季節の変わり目に体調を崩すことはまあまああるので寝てれば治ると思ったけど全然治らなくて、立つのもままならない時間が続いたので症状がちょっと軽くなった隙をみて病院へ行った。


・熱はなかったのでとりあえず血圧を測り(なぜかめちゃめちゃ低かった)、血液検査をして、心電図検査をして、点滴をして帰ってきた。点滴中ぐったりしていたわたしの近くでどうしたのかね、悪いものでも食べたのかしらね、なんて会話する看護師の声が聞こえてきて遠慮がねえなと思った。


・吐き気止めと整腸剤をもらって帰ってきた。薬を飲んだ後はしばらく不快感があるくらいでなんとか過ごせた。薬って、点滴ってすごい。


・早めに就寝したものの、夜中3時半頃に胸の痛みで目が覚めた。熱を測ったら38.3度まで上がっていて、背中全体の痛みと押されるような胸の痛みが30分経っても治らなかったので救急相談に連絡をして症状を伝え、それは救急車を呼びましょうという流れになったので迎えにきてもらうことになった。


・救急車に乗り込んでから3時間半あれこれした。結論から言うと、ウイルス性の風邪でしょうというのが医師の見解だった。コロナの抗原検査もしたけど陰性で、PCR検査とは違うから陽性じゃないとは限らないけどまあ症状から見てもほぼほぼコロナの可能性はないでしょうという。


・救急車で運ばれてから隔離されて、抗原検査もして、心電図もとり直して、CTスキャンもしたのに!?あんなに痛かったのに!?あんなに辛かったのに!?!?ってびっくりしたけど案外そんなものなのかもしれない。昔からよくウイルス性のなんたら〜にかかること多かったし。


・それよりもこのご時世発熱ありの患者を受け入れる病院が全然ないことに改めて気づかされた。今回は運良く4軒目くらいで受け入れてもらえたけど中には10件20件掛け合っても受け入れてもらえないこともあるらしい。それは辛い。そうなってしまった人の心中を察してしまう。


・そのせいか、すごくすごく丁寧に穏やかに遠回しに「闇雲に救急車を呼ぶんじゃねえ」といった圧を受けた。でも救急車を呼ぶ判断したのわたしじゃなくて救急相談の窓口の看護師さんなんだけどな……わたしは呼ぶべきですか?って姿勢だったし……。なんて心の中で被害者ヅラしてしまった。この状況下なので仕方ないね。この圧は何も問題がなかったからこその発言とポジティブに捉えるしかない。医療従事者の方々には感謝しかないです。


・救急隊の人めちゃくちゃ優しかった。症状把握のレスポンスは穏やかで、受け入れ先が決まりにくいことも事前に伝えてくれ、痛みや現状を適宜確認してくれ、家族にも逐一進捗を説明してくれた。こういうときに人を楽にしてくれるのって大丈夫とか頑張ろうねとか主観的な呼びかけじゃなくて適切な状況把握と客観的な声かけなんだなと思った。ありがとうございました。


・1日は終日ダウン、2日は夜中に救急車騒動のち帰宅で午前中ダウン。午後の少し落ち着いてきた頃にかかりつけの病院(点滴打ってくれたとこ)から電話があった。血液検査の結果が出たから来てくれとのこと。電話なんて珍しい。


・また結論から言うと、糖尿病と診断された。しにて〜。


・血液検査の結果、血糖値が高かったらしい。父方の家系が糖尿病の気があり+日頃の食生活・運動不足・肥満で役満だった。あとこれはわたしが論文を調べただけだが、家族がタバコを吸っていると受動喫煙で発症リスクも高くなる可能性があるらしい。血の気が引いたよね。アラサー糖尿患者爆誕


・若いのにね〜!って明るめのテンションで言われたけど腹痛と吐き気がぶり返すかと思った。まずは食事を2/3に減らしてお野菜いっぱい食べてね、ということらしい。薬ももらった。


・血眼で調べたら糖尿病には完治というものは存在しなくて、でもダイエットして数値を減らしつつ健康と向き合えば寛解は可能らしい。家系や生活習慣など起因は様々だがもともと人間みな大なり小なり糖尿病の爆弾を持っていて、死ぬまでに発症するかしないかの違いらしいとも書いてあった。


・は〜あ、トリガー、引いちゃったな。


・まずは鍋と野菜スープに適度な糖質制限から始めることになった。テレワークなので仕事で外出しない時は散歩をすることにした。


・今までダイエット何十回も挫折したけど目玉や手足がかかってるとなると気合いが入るな。やっぱ命かかってると重みが違えな。


・頑張るだしんよー!


・たまに見かけるわたしよりふっくらしてる方やテレビで病気を指摘されてるタレントさんたちって、この手のリスクとどう向き合ってるんだろう。回避できてるのかな。うまくスレスレを維持してるのかな。それとも気付いてないだけなのかな。


・ごくたまにだけど何をしててもずっと健康体でいられる人がいるとかいないとか。選ばれし力を持ってるスタンド使いじゃん。